常勤 / 企業の医師転職・求人情報の一覧

医療機関や介護施設だけではなく、医師免許を取得しているとさまざまな企業で働くことができます。企業医師の勤務形態には、一般企業の「産業医」、保健所などの衛生機関に従事する「公衆衛生医」、保険会社の「査定医」、製薬会社に勤務する「メディカルドクター」があります。産業医は、一般企業の従業員の健康診断をおこなったり精神衛生上の相談にのったりすることが仕事です。近年では、うつ病などの精神疾患が社会問題にもなっており、産業医の需要が増えています。公衆衛生医は自治体の保健所に従事し、講演会や研修活動などを通じて地域の衛生や健康・生活安全の推進・啓蒙活動をおこなう役割を担っています。査定医は、保険加入を希望する方の健康診断をおこなって、保険加入の是非を判断することが主な仕事です。産業医・公衆衛生医・査定の平均年収は、1,000～1,200万円が相場です。一方で、メディカルドクターは、新薬に関わる臨床試験や安全性のデータ収集などをおこないます。製薬会社の多くは利益率が良好であるため、医師の平均年収も1,500～2,000万円と高額になる傾向です。日本では、製薬会社に勤務するメディカルドクターの人数は200名を超えると言われています。特に、製薬会社では新薬をはじめとする研究・開発活動に関われる機会が多いことから、若手・中堅医師の方に人気の分野となっています。企業に勤務する医師は、一般のサラリーマンと同じ扱いになるので、就業形態は週5日、8時間勤務（1時間休憩）の職場が多いです。医療機関・介護施設に比べると当直や休日業務がないので、仕事と家庭のバランスをとりながら働きやすいでしょう。企業の求人は、全国各地に点在しています。ただし、企業の求人は医療機関・介護施設よりも少ないです。そのため、自分の希望条件に合った求人情報があった際にはできるだけ早く相談・応募してみると良いでしょう。臨床業務以外で医師としての知識や経験を活かしたい方は、ぜひ企業の求人をチェックしてみてはいかがでしょうか。