医師転職
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消化器外科は、食道や小腸・大腸・肝臓・膵臓などの消化器の疾患を診療する科です。消化器外科の対象には、食道癌や胃癌・肝癌・胆石層・痔核・急性虫垂炎などさまざまな疾患があります。これらの疾患に対して、消化器外科では主に手術で治療をおこなっています。近年では内視鏡を使った治療も広くおこなわれるようになり、患者の身体に侵襲性の少ない方法も活用されるようになりました。さらに手術に使用される機器も高度化してきており、大学病院や総合病院では消化器疾患の治療に手術支援ロボットを用いる機会も増えてきています。このように、消化器外科では最先端の治療技術も活用しながら、手術によって患者の根治的な治療をおこなっていけるのが特徴です。また日本人の食生活の欧米化に伴い、消化器の悪性腫瘍の患者は増加傾向にあります。消化器外科は、数ある診療科のなかでも癌治療に携わりやすい分野とも言えるでしょう。厚生労働省の「医療施設(動態)調査・病院報告の概況(平成30年)」によると全国にある一般病院の数は7,314施設であり、そのうち消化器外科(胃腸外科)を標榜する病院は1,187箇所(16.2%)でした。厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況(平成30年)」の調査では、全国の医師数208,127人のうち消化器外科(胃腸外科)に勤務する医師は8,962名となっています。消化器外科はほかの診療科に比べると男女比に大きな差がなく、男性医師と同じくらい女性医師も勤務している状況です。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査(平成24年)」によると、消化器科に勤務する医師の平均年収は1267.2万円とでした。なお消化器科では、約9割の医師が常勤で勤務し非常勤やアルバイトの医師は約1割です。ただし、消化器外科は日直や宿直が多くなりやすい科であることに注意が必要です。消化器外科で働く時には、マンパワーが充実して職場を選び、心身の負担が少ない医療機関で働けると良いでしょう。
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