医師転職
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循環器内科は、心臓や血管などの循環器系の疾患・症状を診療する科です。循環器内科の対象には、高血圧や不整脈・狭心症・心筋梗塞・心臓弁膜症・肺血栓塞栓症などさまざまな疾患があります。またメタボリック症候群などの診療にも力が入れられており、生活習慣病の予防・早期発見をおこなうのも循環器内科の重要な役割です。厚生労働省の「医療施設(動態)調査・病院報告の概況(平成30年)」によると全国にある一般病院の数は7,314施設であり、そのうち循環器内科を標榜する病院は3 ,955箇所(54.1%)でした。設備の整った病院では、循環器内科医によって心臓の血管を拡げる「経費的冠動脈形成術」や心臓内部にカテーテルを挿入する「カテーテル・アブレーション」などの手術がおこなわれています。一方で地域の診療所では、循環器内科医は薬物療法や食事療法などを用いて治療をおこなっています。厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況(平成30年)」の調査では、全国の医師数208,127人のうち循環器内科に勤務する医師は22,735名でした。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査(平成24年)」によると、循環器科に勤務する医師の平均年収は1267.2万円でした。なお循環器科ではほとんどの医師が常勤で勤務し、非常勤やアルバイトの医師の人数がごく少数となっています。近年ではカテーテルを使った技術が進歩しており、薬物治療に加えて外科的な方法で治療がおこなえるのも循環器内科の魅力です。治療では解剖学や生化学・薬理学などの知識を総動員する必要があるので、循環器内科として働ければ自分の知識や経験を存分に発揮しやすいでしょう。ただし循環器内科は日直や宿直が多い診療科でもあるので、心身に負担がかかりすぎないように注意しなければなりません。なかでも日直の回数は、循環器科が救急科に次いで2番目に多くなっています。特にプライベートの時間も重要視したい方は、日直・宿直回数が少ない病院であったり、入院設備を持たない診療所であったり、体力に余裕を持って働ける職場を探すと良いでしょう。
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