医師転職
医師が転職する際に必ず知っておくべきことを、プロが伝授します。
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麻酔科は、患者の痛みを緩和するために麻酔をおこなう診療科です。麻酔科の対象には、救急疾患・手術・疼痛緩和などさまざまな問題があります。救急疾患では心停止や呼吸停止・急性中毒・外傷などの状態を呈す患者に麻酔をおこなっており、麻酔科医は重傷者の救命処置にも関わっています。一方でペインクリニックなどの外来診療の場面では、頭痛や五十肩・頚肩腕痛・神経因性疼痛などの患者に麻酔処置をおこなっています。このように麻酔科医は多様な疾患・病態を示す患者の治療を担当しており、豊富な技術や経験を積めることも特徴です。麻酔科医は患者の主治医になることがないので、ほかの診療科に比べると患者と直接関わったり、コミュニケーションをとったりする機会がありません。そのため麻酔科医としての処置・治療業務に集中しやすく、対人的なプレッシャーを感じにくい診療分野でもあります。厚生労働省の「医療施設(動態)調査・病院報告の概況(平成30年)」によると全国にある一般病院の数は7,314施設であり、そのうち麻酔科を標榜する病院は2,738箇所(37.4%)でした。厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況(平成30年)」の調査では、全国の医師数208,127人のうち麻酔科に勤務する医師は11,501名となっています。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査(平成24年)」によると、麻酔科に勤務する医師の平均年収は1335.2万円でした。なお麻酔科では、約9割の医師が常勤で勤務し非常勤やアルバイトの医師は約1割です。麻酔科は夜間の緊急手術に立ち会うこともあるので、プライベートのスケジュール調整が難しい側面もあります。ただし麻酔科では男性よりも女性医師の割合が多く、職場によっては妊娠や出産などのサポート体制が整っているので、小さなお子さんがいたり子育てを予定されていたり医師の方にも働きやすいしょう。ぜひ麻酔科の求人をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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