医師転職
医師が転職する際に必ず知っておくべきことを、プロが伝授します。
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整形外科は、骨や関節・筋肉などの疾患の機能的改善をはかる診療科です。整形外科の対象には、骨折や関節症・リウマチ・五十肩・腰痛・神経痛・脱臼・スポーツ障害などさまざまな疾患・症状があります。人口の高齢化に伴い骨粗鬆症や骨折の患者が多くなり、外科的治療が必要となるケースが増えました。なかでも転倒をきっかけとした大腿骨頸部骨折の患者が増加しており、整形外科では大腿骨頭置換術などの手術が頻繁におこなわれています。整形外科の患者は、術前・術後にリハビリが必要になることがほとんどです。そのため、整形外科医はリハビリの専門職や介護従事者などとも連携しながら、患者の入院・在宅生活をサポートしていけるのが特徴です。厚生労働省の「医療施設(動態)調査・病院報告の概況(平成30年)」によると全国にある一般病院の数は7,314施設であり、そのうち整形外科を標榜する病院は4 ,913箇所(67.2%)でした。厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況(平成30年)」の調査では、全国の医師数208,127人のうち整形外科に勤務する医師は25,488名となっています。整形外科は勤務先が多様で、病院や診療所のほかにもスポーツ障害を専門としたクリニックなど、多様なキャリアを積めることもポイントです。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査(平成24年)」によると、整形外科に勤務する医師の平均年収は1289.9万円とでした。一般内科の平均年収は1247.4万円、一般外科の平均年収は1,374.2万円であることを踏まえると、整形外科医は内科よりもやや高収入を見込めますが、外科のなかでは必ずしも年収が高いとは言えないでしょう。整形外科は手術を通じて機能改善をはかったり痛みを緩和したりすることができ、患者のQOL(生活の質)の向上に貢献していきやすい診療科です。手術によって患者の機能回復を促し、リハビリを含めたアフターフォローをおこなっていきたい方は整形外科で働くことを検討してみてはいかがでしょうか。
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