医師転職
医師が転職する際に必ず知っておくべきことを、プロが伝授します。
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泌尿器科は、腎臓や尿管・尿道・膀胱などに関する疾患を治療する診療科です。泌尿器科の対象には、腎臓癌や膀胱癌・前立腺癌・前立腺肥大症・尿路結石・神経因性膀胱・膀胱炎などさまざまな疾患・症状があります。これらの疾患に対して、泌尿器科では薬物・化学・放射線療法・手術などの方法で治療をおこなっています。近年では前立腺癌や膀胱癌・前立腺肥大症を発症する患者が増えており、泌尿器科の専門的治療の需要が高まっている状況です。泌尿器科には小児泌尿器科や女性泌尿器科・神経泌尿器科・救急をはじめとする専門領域があり、腹腔鏡や手術支援ロボットなどを活用した手術など、バラエティに富んだ治療方法があるのも特徴です。そのため、泌尿器科で働くことができれば、医師として数多くの治療技術を身につけながらキャリアアップを図れるでしょう。厚生労働省の「医療施設(動態)調査・病院報告の概況(平成30年)」によると全国にある一般病院の数は7,314施設であり、そのうち泌尿器科を標榜する病院は2,819箇所(38.5%)でした。厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況(平成30年)」の調査では、全国の医師数208,127人のうち泌尿器科に勤務する医師は8,755名となっています。泌尿器科と聞くと男性が多く働いているイメージがあるかもしれませんが、最近では女性泌尿器科の分野を中心に女性医師も徐々に増えています。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査(平成24年)」によると、泌尿器科に勤務する医師の平均年収は1078.7万円でした。なお泌尿器科では、約9割の医師が常勤で勤務し非常勤やアルバイトの医師は約1割です。医師の立場からすると、泌尿器科は必ずしも高収入とは言えません。しかしながら緊急性の高い処置・手術が少ないことから、家庭を持つ医師の方にも働きやすい職場となっています。手術をはじめとする治療技術を積み重ね、プライベートとのバランスもとりながらスキルアップしていきたい方は、泌尿器科で働くことを検討してみてはいかがでしょうか。
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