医師転職
医師が転職する際に必ず知っておくべきことを、プロが伝授します。
499件の医師の求人が見つかりました
産科は、出産に関連する医療を提供する診療科です。婦人科は、女性特有の疾患に関して治療をおこなう診療科です。一般に産科と婦人科の機能を兼ね備えた医療機関が産婦人科と呼ばれます。生理や妊娠・出産・ホルモン異常など女性には生物学的にさまざまなライフイベントがあり、その都度、医療的サポートを必要とします。産科・婦人科では女性特有の心身の問題を診察しながら、治療やケアを通じて本人の生活をサポートできることが特徴です。産科の対象は、切迫早産や前置胎盤・妊娠糖尿病などです。婦人科では、子宮筋腫・子宮頸癌・月経前症候群・更年期障害などの疾患・症状を対象としています。日本では少子化が進んでいますが、医師は慢性的な人手不足の状態であり、月経不順などの婦人科系の問題を抱える患者も多く産科・婦人科の需要は高いです。厚生労働省の「医療施設(動態)調査・病院報告の概況(平成30年)」によると全国にある一般病院の数は7,314施設であり、そのうち産科を標榜する病院は191箇所(2.6%)、婦人科は858箇所(11.7%)、産婦人科は1,116箇所(15.3%)でした。厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況(平成30年)」の調査では、全国の医師数208,127人のうち産科に勤務する医師は782名、婦人科は2,487名、産婦人科は10,964名となっています。また独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査(平成24年)」によると、産科・婦人科に勤務する医師の平均年収は1466.3万円(第2位)でした。なお産科・婦人科では、約9割の医師が常勤で勤務し非常勤やアルバイトの医師は約1割です。産科・婦人科はほかの診療科に比べると平均年収がやや高額であるため、高年収を目指すことができる診療科のひとつでもあります。ただし職場によってはマンパワーが少なく、医師として業務過多になることには注意が必要です。女性の健康や生活をサポートしていきたい方は、ぜひ産科・婦人科の求人をチェックしてみてください。
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