医師転職
医師が転職する際に必ず知っておくべきことを、プロが伝授します。
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呼吸器内科は、呼吸に関連する臓器(肺・気管支・気道など)の病気を対象に専門的な診療をおこなう科です。呼吸器内科の対象には、呼吸器感染症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、アレルギー疾患、肺腫瘍などさまざまな疾患があります。厚生労働省の「医療施設(動態)調査・病院報告の概況(平成30年)」によると全国にある一般病院の数は7,314施設であり、そのうち呼吸器内科を標榜する病院は2 ,761箇所(37.7%)でした。呼吸器内科は「内科」と名前がついていますが、治療には薬物以外にも利用され、気管支鏡を使ったレーザー治療や細いプラスチックチューブによる胸膜癒着術などもおこなわれています。呼吸器疾患患者の診断や治療には画像・病理所見や手術などが必要になるので、呼吸内科医は放射線科や外科などの診療科とも連携しながら日々の診療をおこなっています。厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況(平成30年)」の調査では、全国の医師数208,127人のうち呼吸器内科に勤務する医師は13,692名でした。このうち約半数の医師は診療所に勤務しており、病院以外にも働き口が多いのも呼吸器内科の特徴です。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査(平成24年)」によると、呼吸器科に勤務する医師の平均年収は1267.2万円でした。なお呼吸器科では約9割の医師が常勤で勤務し、非常勤やアルバイトで働く医師の割合は約1割です。近年、肺がんや気管支喘息・COPD・感染症などの呼吸器疾患患者が増える一方で、多くの医療機関で呼吸器内科の専門医が不足していると言われます。そのため呼吸器内科で働くことができれば、専門医として社会の高い需要に応えることができるでしょう。ただし、呼吸器内科に転職する時には日直・宿直回数に注意が必要です。呼吸器科は救急科の次に日直・宿直回数が多い診療科でもあるため、職場によっては労働時間が長く肉体的な負担が多くなりすぎるということも。求人情報をチェックする時には、特に日直・宿直回数をチェックするようしましょう。
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