医師転職
医師が転職する際に必ず知っておくべきことを、プロが伝授します。
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心療内科は、心理的な要因や問題がもとで身体症状を示す患者を診療する科です。心療内科の対象には、うつ病や適応障害・心身症・自律神経失調症・発達障害・強迫性障害などのさまざまな疾患・障害があります。心療内科は精神科と類似した疾患・症状を診療することが多い科ですが、身体症状を中心とする精神疾患・障害を診療するところが特徴です。そのため心療内科を受診する患者の多くは、吐き気や頭痛・胃痛・倦怠感・動悸・めまいなどの身体症状を訴える傾向にあります。厚生労働省の「医療施設(動態)調査・病院報告の概況(平成30年)」によると全国にある一般病院の数は7,314施設であり、そのうち心療内科を標榜する病院は633箇所(8.7%)でした。また厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況(平成30年)」の調査では、全国の医師数208,127人のうち心療内科に勤務する医師は5,676名となっています。心療内科を受診する患者は、サラリーマンや学生も多いです。ですから、ケースによっては会社の上司や産業医・教員などとも連携しながら医療的サポートができるのも心療内科医の魅力です。心療内科医として働くことができれば、会社や学校での悩みやストレスの状況を聞きながら、生活全般にわたって患者をサポートできるでしょう。なお、心療内科と標榜している病院・診療所では、身体症状よりも精神症状を強く訴える患者の受診も多いです。患者の立場からすると心療内科と精神科の区別がつかないこともあるので、心療内科で働く場合には、本来なら精神科を受診したほうが望ましい患者も診療する可能性があることを理解しておく必要があるでしょう。心療内科医の平均年収は、約1,200万円と言われます。一般内科の平均年収は1,247万円ですから、心療内科医の平均年収は必ずしも高いとは言えませんが、職場によっては救急対応などの必要性が低いので心身の負担が少なく働きやすいでしょう。心身両面から患者の医療的サポートをおこなっていきたい方は、心療内科の求人をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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