常勤 / 年齢不問の医師転職・求人情報の一覧

一般企業では40代以上になると求人件数が少なくなる傾向にありますが、医師の場合は年齢不問の求人も散見されます。医師はキャリアのなかでさまざまな知識や技術を積み上げてきていますし、医療機関や介護施設で専門的なスキルを活かしたいと思う方も多いでしょう。一般的に年齢不問と言うと雇用の年齢上限を表す言葉ですが、医療機関や介護施設のなかには60歳以上の医師を募集している施設もあります。厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況（平成30年）」によると、病院・診療所に勤務する医師の各年齢層の人数は、40～49歳が67,384名、50～59歳が67,274名、60～69歳が53,016名、70歳以上が30,403名でした。このように病院や診療所では、経験を積んだベテランの医師が数多く働いています。医療機関では、診療科ごとに医師の平均年齢が異なってきます。特に平均年齢が高い診療科は、内科の53.6歳、肛門外科の55.9歳、リハビリテーション科の53.9歳、臨床検査科の57.6歳です。これらの診療科では手術や当直業務がほとんどなく、肉体的・精神的な負担が少ないことが平均年齢を高くしている要因と考えられます。体力に自信のない方は、年齢不問の求人のなかで手術や当直業務のない職場を選ぶと良いでしょう。また、介護施設の年齢不問の求人では、医師向けに施設長の職位を用意しているところもあります。病院や診療所に比べると、介護施設は緊急性の高い業務が少ないので、医師の立場からすれば年齢を問わずマイペースに働きやすいです。介護施設は年齢層も高いので、一人ひとりの入所者とゆったりと話をしながら医療的サポートをおこなっていきやすいでしょう。なお、独立行政法人 労働政策研究・研修機構がおこなった「勤務医の就労実態と意識に関する調査（2012）」によると、40歳代の医師の平均年収は1326.6万円、50歳代が1527.8万円、60歳代以上が1486.6万となっています。医師の場合は、年齢不問のなかにも給与条件の良い求人があるので、労働条件を比較・検討しながら勤務地を選ぶようにしましょう。