スポット / 在宅の医師転職・求人情報の一覧

在宅は、自宅で生活される患者を対象に診療をおこなう業務です。在宅と聞くといわゆる「自宅」だけをイメージされるかもしれませんが、「有料老人ホーム」などの介護施設の一部も在宅医療の対象です。医師は、車やバイク・自転車などを利用して患者の自宅を訪問します。ほとんどの事業所では看護師やドライバーも同行し、医師の診療行為をサポートしています。在宅医療を利用する患者の特徴は、本人が自力で病院や診療所に通院することができないことです。そのため、在宅医療では重度の疾患・障害を持つ患者の診療をおこなうことも多いです。例えば嚥下障害があり、口から食事が摂取できないケースでは医師が胃瘻や栄養状態などをチェックします。神経系や呼吸器疾患などの後遺症で自発呼吸ができない患者では、血中酸素濃度や人工呼吸器などの管理も医師が提供する重要な在宅医療です。このように、在宅ではさまざまな病態の患者を診療する必要性があるので、医師には総合的な知識や技術が求められます。多くの場合、在宅の医師はオンコール体制をとっており、患者の急変時には速やかに救急対応ができる準備を整えています。在宅医療で対応できない場合には、近隣の医療機関とも連携しながら患者の救急対応をおこないます。また、医療機関と違って、在宅では数多くの医療・介護従事者が患者の治療・ケアに携わっていることが特徴です。特に、最近では訪問リハビリ・訪問介護を利用している患者が増加しており、医師は他職種とも協力しながら在宅医療をおこなっています。日本では令和7年に高齢者人口が3,500万人を上まわると推測されており、今後も在宅医療の需要が高まると予想されています。「日本在宅医療連合学会」では、在宅医療専門医制度を構築しています。在宅医療専門医は規定の臨床と研修経験があると資格試験を受講することができるので、将来的に在宅医療に携わっていきたい方は、在宅の経験ができる医療機関の求人をチェックしてみるのも良いでしょう。