スポット / 病棟管理の医師転職・求人情報の一覧

病棟管理は、医師が入院患者に対しておこなう診療行為などを指します。診療科の種類に関わらず、医師は入院患者の状態を確認しながら必要な検査をおこなったり薬の処方をしたりするのが主な仕事です。また、診療科によっては手術をおこなったり急変時の救急対応をおこなったりすることもあります。病院では機能ごとに医師の配置基準が決められています。医師と患者の割合は、一般病床・精神病床（一部）・感染症病床・結核病床が1対16です。療養病床と一部の精神病床では1対48の割合であり、比較的落ち着いて業務をおこないやすいです。2012年に独立行政法人 労働政策研究・研修機構は3,467箇所の医療機関を対象に「勤務医の就労実態と意識に関する調査」をおこない、1日当たりの受け持ちの入院患者数について報告しています。この報告によると、1日当たりの受け持ち入院患者数0人が495箇所（14.3％）、1～5人未満が435箇所（12.5％）、5～10人未満が767箇所（22.1％）、10～20人未満が1028箇所（29.7％）、20人以上が732箇所（21.1％）、不明が10箇所（0.3％）でした。受け持ち入院患者数が多くなるほど、医師の病棟管理業務は増える傾向です。病院の機能や規模によっても変わってきますが、なかには医師と他職種が連携しながら患者の医療的サポートをおこなっている病院もあります。例えばリハビリテーション科を持つ病院では、職種間でカンファレンスをおこない患者の自宅退院方法について話し合っています。外科領域では、手術後患者の療養上の注意について看護師や介護士などに指示・相談するのも医師の病棟管理業務です。また、医師の病棟管理にはベッドコントロールもあります。患者の入退院をスムースにおこなったほうが病院の収益がアップし、経営の観点からもメリットが大きいでしょう。ほかにも、感染症の蔓延や医療ミスを防止したり、他職種に指導したりするのも広い意味では医師の病棟管理業務です。このように、病院に勤務する医師はさまざまな病棟管理業務をおこなっています。