スポット / 外来の医師転職・求人情報の一覧

外来では病院や診療所に来院した患者の状態を検査しながら、診断・治療をおこないます。一般的に外来では医療機関に来院可能な軽症の患者を診療することが多いですが、救急外来では入院や手術が必要な中等症～重症患者の治療もおこなうのも特徴です。外来では、さまざまな病態・年代の患者に診療行為がおこなわれています。厚生労働省の「患者調査の概況（平成29年）」では、傷病分類別の外来受療率を報告しています。この調査報告よると、人口10万人あたりの受療率は消化器系疾患が1,021人ともっとも多く、次いで循環器疾患が702人、運動器疾患が692人でした。また、患者の年齢層は80～84歳が12,551人ともっとも多くなっており、次いで75～79歳の12,123人、85～89歳の11,608となっています。もちろん診療科によって患者の病態・年代に違いありますが、日本ではどの診療科も一定数の需要があります。病院では、医師1名が診療できる外来の患者は1日40名です。一方で診療所では、医師1名に対して外来患者の人数制限がありません。ですから、職場によっては診療所の医師は業務過多になりやすい傾向があります。2012年に独立行政法人 労働政策研究・研修機構は3,467箇所の医療機関を対象に「勤務医の就労実態と意識に関する調査」をおこない、1日当たりの外来患者数について報告しています。これによると、1日当たりの外来患者数が0人は1日当たりの患者数は0人が7.2％（248箇所）、1～30人未満が40.8％（1,413箇所）、30～50人未満が32.8％（1,126箇所）、50人以上が15.4％（533箇所）、不明が4.2％（147箇所）でした。この調査結果からもわかるように、診療所ごとに1日の患者数は大きく異なります。外来では、医師は薬の処方をおこなったり電子カルテに記録をしたり業務負担が多くなりがちです。そのため、近年では非常勤の医師を雇用してマンパワーを確保したり、医療クラークを採用して書類業務を代行したりして、医師の業務負担を軽減する取り組みもおこなわれるようになってきています。