医師転職
医師が転職する際に必ず知っておくべきことを、プロが伝授します。
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クリニック(一般診療所)は医師や歯科医師が医療を提供する場所であり、入院設備がないか、あっても患者19人以下の病床数の医療機関を指します。施設によっても変わってきますが、クリニックの医師の役割は疾患やケガの初期治療をおこなうことです。なかには救急設備や高度な画像検査装置を整えており、患者の緊急治療にも対応しているクリニックもあります。いずれにしても、クリニックは全般的に病院よりは規模が小さいですが、患者の身近な場所で医療的サポートがしやすい場所と言えるでしょう。厚生労働省の「医療施設動態調査(令和元年5月末)」によると全国の医療施設179,109施設のうち、クリニックの数は102,396箇所でした。クリニックの施設形態の内訳は有床が6,706箇所、無床が95,690箇所であり、日本ではベッドを持たない外来専門の診療所がクリニックの大半を占めています。また厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況(平成30年)」によると、クリニックで診療をおこなっている医師の人数は103,836名で、その内訳はクリニックの開設者または法人の代表医師が71,709名、クリニックの勤務医は32,127名となっています。事業所の規模にもよりますが、クリニックでは病院よりも勤務医の人数が少ない分、医師間の情報交換や連携がおこないやすいです。そのため、ベテラン医師が勤務するクリニックでは多くの知識や技術を学びやすいでしょうし、同じ世代の医師とは共同研究などもおこないやすいです。クリニックの医師の平均年収は、診療科によって異なります。「勤務医の就労実態と意識に関する調査(2012)」によると、外科は1374.2万円、内科の医師の平均年収は1247.4万円、産科・婦人科は1466.3万円、小児科は1220.5万円でした。クリニックの求人をチェックする時にはこのような代表的な診療科の平均年収も参考にすると良いでしょう。なお、自由診療をおこなっているクリニックでは、事業所の収益を保険診療に頼らないため医師の年収も高くなる傾向にあります。地域の住民の身近な場所で医療的サポートをしたい方は、クリニックの求人をチェックしてみてください。
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