医師転職
医師が転職する際に必ず知っておくべきことを、プロが伝授します。
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心臓血管外科は、心臓や血管を病巣とする疾患に対して外科的治療をおこなう診療科です。心臓血管外科の対象には、心筋梗塞や狭心症・大動脈瘤・下肢静脈瘤・閉塞性動脈硬化症・心臓弁膜症などさまざまな疾患があります。患者は「胸が痛い」「背中に痛みを感じる」「重苦しい」などの自覚症状を訴えることが多く、緊急性の高い処置・手術が必要になるのが心臓血管外科の特徴です。重篤なケースでは残念ながら救命できない場合もありますが、手術によって病態が寛解・完治する患者も多く、持ち合わせたスキルを存分に発揮し人の命を救えることが心臓血管外科医としての大きな魅力になるでしょう。大学病院や総合病院の心臓血管外科では、再生医療や手術支援ロボットによる治療も導入されています。ですから、心臓血管外科医として働くことができれば、最先端の技術を学び、治療機器を扱いながら診療をおこなっていけるでしょう。厚生労働省の「医療施設(動態)調査・病院報告の概況(平成30年)」によると全国にある一般病院の数は7,314施設であり、そのうち心臓血管外科を標榜する病院は1,139箇所(15.6%)でした。厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況(平成30年)」の調査では、全国の医師数208,127人のうち心臓血管外科に勤務する医師は3,676名となっています。心臓血管外科の平均年収は、約1,500万円と言われます。一般外科の平均年収が1374.2万円ということを踏まえると、心臓血管外科は外科のなかでも高収入を得られる診療科と言えます。心臓血管外科では難易度の高い手術がおこなわれることが多く、執刀医はベテラン医師がおこなう場合がほとんどです。ですから、若手・中堅医師の方は、専門的なキャリアを積んだ心臓血管外科医が勤務する医療機関で知識や技術を学びながら働くことをおすすめします。日々の臨床を積み重ね、長期間にわたって研鑽してきたキャリアを患者に還元できた時には、大きな達成感を感じることができるでしょう。
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